即位改元の詔書(明治、大正、昭和）

第百二十二代　明治天皇　即位改元の詔書
太乙を体して位に登り、景命を膺けて、以て元を改むるは、洵に聖代の典型にして、萬世の標準なり。

朕否徳と雖も、幸に祖宗の靈に頼り、祗みて鴻緒を承け、躬、萬機の政を親す。

乃ち元を改めて、海内の億兆と與に、更始一新せむと欲す。

それ慶應四年を改めて、明治元年と為せ。

今より以後、舊制を革易し、一世一元、以て永式と為す。

主者施行せよ。

第百二十三代　大正天皇　改元ノ詔書

朕菲徳ヲ以テ、大大統ヲ受ケ、祖宗ノ靈ニ誥ケテ萬機ノ政ヲ行フ。

茲ニ先帝ノ定制ニ遵ヒ、明治四十五年七月三十日以後ヲ改メテ、大正元年ト為ス。

主者施行セヨ。

第百二十四代　昭和天皇　改元ノ詔書
朕皇祖皇宗ノ威靈ニ頼リ、大統ヲ承ケ萬機ヲ總ス。

茲ニ定制ニ遵ヒ元號ヲ建テ、大正十五年十二月二十五日以後ヲ改メテ、昭和元年ト為ス。